5. 「EUと地域」
EUIJ共同研究・渡邉、大島、若松編『EUと「地域」』
ヨーロッパにおけるEUの多層的な意味を考察するために、時間軸と「地域」軸の二つの柱を設定し、両者のマトリックスの中で、各国、各地域、各民族が国際政治構造の変動に応じて、EUをどう争点化してきたかを各々検討する。こうした作業は、外交と国内政治別々に論じられることの多かったEU研究において、両者の関係をいま一度問い直すために必要であると考えられる。同時にこれは、EUの存在をヨーロッパの国際政治、ひいては国際政治全体の中で相対化することに繋がるはずである。なお、相対化の視点をより強固にするために、EU域外地域政策の対象地域並びに、ナショナル・マイノリティ、エスニック・マイノリティの視点も盛り込まれる。
(ここでいう「地域」とは時代によって、離合集散を繰り返してきたヨーロッパの多層的地域を指し、サブリージョン、ミクロリージョンの双方が含まれる)
章立て
- I.はじめに -- EUと「地域」
- II.各国
- 1.フランス(渡邉TFU)
- 2.イギリス(若松TFU)
- 3.スイス(新本Tsuda)
- 4.北欧(大島Tsuda)
- 5.東欧(篠原or吉岡)
- 6.南欧・スペイン(横田・東北大)
- 7.南欧・イタリア(八十田)
- 8.ベネルクス(小久保・静岡県立大)
- III.域内地域・マイノリティ
- 1.サブリージョン(高橋・山形大)
- 2.ナショナル・マイノリティ(宮島・立教)
- 3.エスニック・マイノリティ(梶田・一橋)
- IV.EUと域外地域
- 1.トルコ(加納 Tsuda)
- 2.アフリカ(小倉 Tsuda)
- Ⅴ. おわりに
定例研究会
- 1. EUIJ共同研究「EUと地域」の研究会
- 日時:2005年2月24日(木) 午後2時
- 場所:津田塾大学交流館2Fセミナー室
- 報告:北見秀司(津田塾大学)「左翼から見たEUー-ATTACを中心に」 渡邊啓貴(東京外国語大学)「EUとヨーロッパ国民国家の変容」
- 2. EUIJ「EUと地域」第2回共同研究会
- 日時:2005年4月5日(火), 15:00-18:00
- 場所:東京外国語大学本郷サテライト4階セミナールーム
- 報告: 横田正顕(東北大学):「欧州統合の中のスペイン政治-デモクラシーの形成と展開(仮題)」 / 若松邦弘(東京外国語大学): 「民主主義の赤字と地域分権-イギリスの場合」
- 3. 第3回EUIJ「EUと地域」共同研究会
- 日時:2005年7月23日(土) 14:00〜17:00
- 場所:東京外国語大学府中キャンパス 研究講義棟5階 社会系列共同研究室(Room No.542)(所在地:〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1 電話:042-330-5593)
- 報告:小久保康之(静岡県立大学国際関係学部)「拡大EUにおけるベルギー外交(仮題)」
- 八十田博人(大阪大学大学院国際公共政策研究科・特任研究員)「安定・成長協定下のイタリア:DPEF論戦の政治的分析」